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melty*

創作したり日常だらだら。鏡音可愛い

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残暑見舞い申し上げます



八月も後半へと突入ですって…あのせっかくの休みももう終わるのかと思うと余計逃避したくなりますね!
この八月前半何やってたと聞かれたらバイトだよ!!と声を大にして答えたい。
続きより突発的に浮かんだ話をば。そしてほんのり閲覧注意かもですハハハ←
ねちょみねではない、殺伐みねだ。でも私はねちょみねが見たい(願望)

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「抱いて」
言われた事が分からず一瞬だけ思考が止まった。今彼女は何と言った?いやいや聞き間違いだろう。そんな事を言うはずがない、だって僕と彼女は。
「リン?冗談はやめて」
「冗談、なんかじゃないっ」
引き留めるように服を掴んで、震えた声で訴えかけてきた。どうしてそんな事をしたがるのだろう。僕らにはそんな機能なんて備わっていないし、抱いたってきっと何も変わらない。
僕らが二人で一つのディスク故なのだろうか。分かれてしまった身体はまた一つになりたがるのだろうか。僕には分からない。分かってもきっと虚しいだけだ。
「冗談、じゃ…ない、の…」
そうして一つ、目元から雫が落ちていった。僕はそれを掬い上げて、良い子良い子と念じながら彼女の頭をそっと撫でる。何が彼女をそんな風に思わせたのか、やはり僕には皆目検討がつかない。
「リン。僕らが人間の真似事をしたって何も変わらないよ…」
「何でっ…そ、な事言うの…」
「僕らは声だ。身体は、それの付属なだけで、抱いても、データが破損するだけだよ」
「してもいい!だからっ、あたしを置いて行かないでっ…」
与えられた歌を歌う声と同じ、だなんて思わなかった。僕がリンを置いていくなんて事は恐らくないはずなのに。寧ろ置いて行かれそうなのは僕だと思っていた。同じ型と言えど、全く別の存在だから、一緒にいる必要もなくてディスクも何れ二つになるんじゃないかとさえ思った。
それに捕らわれる事なんてしなくてもいい事なのかもしれないけど。
「…置いて行かないよ。僕らは一緒なんでしょ?」
「っ、そ…だけど…!」
「なら不安になる必要もないよ、僕はここにいてリンの隣にいるから」
「違っ…あたし、は」
そうして涙を溢したまま、リンは僕の声を奪った。妙に塩辛い、そんな味がつたわってきたけど、それよりも伝わってきたのは膨大な熱量。蓄積された熱量が口を伝い僕へと流れ込む。苦しい、痛い、だけどもどこかそれが堪らなく愛しいと感じた。熱量の中のメッセージがそう僕に流れ込んできたから。
「、リン」
「苦しいの、だから…レン、どうにか、して」





続かない。続かないったら続かない。
人間の真似事、だけども声だけの彼らに果たして必要なのか否か。私にも分からん。実に分からん。


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